自分が好意を持っていた人でも、相手から好意を持たれると気持ち悪く、引いてしまう。
このような蛙化現象は、女性に多い現象と言われていますが、男性でも同じような悩みを抱えている人もいます。
蛙化現象は決して女性だけのものではなく、男性に起こることもあります。
その原因は女性とは違うのか?
対処法などと共に解説します。
目次
蛙化現象の原因の男女差
蛙化現象の最も大きな原因のひとつが
自己肯定感の低さ
によるものです。
近年の日本では、自己肯定感を育てる事がなかなか難しく、自分に自信を持てない人が増えています。
このような精神状態で他人から「好き」と言われても、素直に受け入れられない、気持ち悪いと思って逃げてしまう人が増えているのです。
自分に自信が無いから相手の好意を受け入れられないという現象は、表面的には様々なパターンで現れます。
・「嫌いな自分」を好きと言ってくる人は嫌いになってしまう
・自分の嫌いな部分(内面)を見られるのが怖い。自分はゆっくり相手との信頼関係を作りたいのに、相手がグイグイ近づいてくると拒否感を覚える(接近速度説)
・「自分は相手を幸せにできる」という自信が持てないため、相手から愛される、期待されるのが辛い
このような原因によって、自分を好きと言ってくる相手を拒絶してしまうのが、ありがちな蛙化現象です。
蛙化現象の原因の男女差
蛙化現象の原因には、「自己肯定感の低さ」以外にも、「性的イメージへの嫌悪感」というのも見られます。
男女の交際となれば、性行為なども伴うことは容易に想像されます。
特に女性の場合、そうした性的イメージに過剰な嫌悪感を持ってしまい、相手を拒絶してしまうという事も起こりえます。
男性には「性欲」という偉大な本能があり、性欲によって蛙化現象を乗り越えてしまうケースも多いからです。
もちろん女性にも性欲はありますが、男性の性欲とは少し性質が違います。
女性は月に1個の卵子しか作りませんが、男性は1日で数億個の精子を作ります。
女性は優れたオスを慎重に見極めようとする本能を持ち、男性はどんなメスにもばら撒こうとするのです。
男性の性欲と蛙化現象のいびつな関係
自己肯定感の低さから蛙化現象を発症しても、性欲によってそれを乗り越えてしまう男性は少なくありません。
しかし、これは非常にいびつな男女関係を生み出します。
自分に好意を寄せてきた女性に蛙化現象で気持ち悪さを感じるものの、性欲によってそれを乗り越えてしまう。
結果、肉体関係だけは続けるものの、心の愛情は全く失われてしまう。
いわゆる「釣った魚に餌をやらない男」となってしまうのです。
これは男女ともに非常に不幸な恋愛関係です。
相手を幸せにできる=自己効力感
女性から好意を寄せられることで蛙化現象を起こしてしまう男性は、自分の中の「男らしさ」についてジレンマを感じているケースも多いものです。
世間一般のでは、「告白」とは男がするもの、男らしく女性にアピールしようという風潮が未だ根強く続いています。
男たるもの、女性を幸せにしてこそ一人前。
これは単に女性に都合のいい話ではなく、男性にとっても「自分は女性を幸せにできる」という自己効力感を強く感じられる機会でもあります。
しかし、そうした男性は、女性の側からアプローチされて告白されてしまうと、自己効力感を感じる機会を奪われてしまいます。
自分が男らしく女性に告白して付き合う機会を奪われ、女性の方からアプローチされる事で男性としてのプライドが傷ついてしまうのです。
これが無意識の内に、蛙化現象の拒否反応として現れるのですね。
勇気を持って積極的な一歩を踏み出すことが必要
蛙化現象の克服に必要なのは、何よりまず「勇気」です。
・自分の内面を見られるのが怖い
・自分の生活が変わるのが怖い
こうした恐怖に対する無意識の逃避こそが、蛙化現象の原因なのです。
恐怖を乗り越える勇気を持ち、自分の方から一歩を踏み出していくこと。
相手のことは未だよくわからなくても、少なくとも自分が好意を持っていた相手なのです。
怖いからと逃げていては何も変わりません。
まずは勇気を持った第一歩を踏み出すことが、蛙化現象を克服するために必要なのですね。
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