「彼氏の料理。味はマズイけど一生懸命つくってくれるのがかわいい」
「いつもしっかりしてる彼氏。仕事でミスして落ち込んでるのがかわいい」
こういった「かわいい」という感情には、少なからず「見下し」が入っていることにお気づきでしょうか?
見下しというと、非常にネガティブな印象を持ちますが、要するに自分の相手に対する「優越感」に似た快感が、相手に対する「かわいい」という気持ちになって現れるのです。
これは蛙化現象を理解する上でも重要なポイント。
この「かわいい」と「見下し」の関係について、考えてみましょう。
目次
人の役に立つことで自己肯定感を感じられる
人間が最も自己肯定感、自己効力感を感じられる瞬間は、人の役に立てたときです。
こうして他人から必要とされていると感じる時、人は自己肯定感を感じることが出来ます。
こう考えると、人の助けを必要としているような「弱い人」というのは、自己肯定感を強く感じさせてくれる人になります。
小さな子どもは、あらゆる面で大人の助けを必要としています。
まともな大人であれば、大なり小なり子どもの手助けをすることは誰でも出来ます。
だから子どもは「かわいい」のです。
自分の自己肯定感、自己効力感を感じさせてくれるから。
見下せる人は「かわいい」
かわいいのは、自分が役に立てる人。
これを言い換えると、「自分より下の人」という事になります。
頼りになると思っていた男性が、ふと
・仕事で落ち込んでいる
・サプライズをミスった
・ドジを踏んだ
こういう、ダメな面を見せてきたときに、そこに生まれるのは「自分より下な面もあるんだ」という優越感。
この優越感による快感を「かわいい」と表現するのです。
完璧マンには気後れしてしまう
・料理も家事もできる
・仕事もできる、稼ぎも良い
・ルックスも良い
こういう完璧な男と付き合いたいと、多くの女性は思いますが、では実際こんな完璧マンが目の前に現れたらどうでしょうか?
多くの女性は、気後れしてしまい、彼からの好意も素直に受け取れない、
受け取ったとしても、付き合っている内に自分の劣等感に耐えきれなくなってしまうのでは無いでしょうか?
これも一種の蛙化現象ですよね。
この女性バージョンは、男性から「可愛げがない」と言われる人たちのことです。
合コンでは
・男より頭のいい女
・男より面白い女
はまずモテません。
女性からしたら理不尽に感じるかも知れませんが、女性から見ても
・女より細い男
・女より美容に詳しい男
・女より家事ができる男
と堂々と付き合える人は多くないと思います。
かわいいを求めすぎると相互依存になる
頼りになる男性の、かわいい一面を見たときに、一気に恋に落ちてしまう女性は多いもの。
しかし、その「かわいい」とは、彼に対する「見下し」「優越感」であることを忘れてはいけません。
もちろん、完璧な人間などいませんから、かわいいという感情が悪いものだとは言いません。
自分の自信を、相手の落ち度に求めるのではなく、自分から積極的に相手の役に立とう、相手を喜ばせようとすることで、同じように素晴らしい相手と付き合うことが出来るようになるはずです。
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