今日の日本人には、「自分に自信を持てない」人が多いように思います。
自分に自信が持てない、自分を好きになれないことが、蛙化現象
すなわち幸せな恋愛を遠ざける大きな要因であることは繰り返しお話しています。
これは特に若い方に顕著で、どうすれば自分に自信を持てるのかわからなくて悩んでいる方も少なくありません
そこで「自分に自信を持つ方法」と検索してみると、大体の記事では
「小さなことでも成功体験を積み重ねる」
と出てきます。
これは確かに一理ありますが、ここでは別の視点を持ってみましょう。
私の意見としては、自分に自信を持つためには「成功体験」よりも「失敗体験」の方が重要であると思います。
目次
自信の無い人は失敗出来ない
自信を持つとは「出来る!」という感覚を持つことです
そのためには、実際に達成できたという成功体験を積み重ねる事も大切。
逆に、達成できなかった失敗体験はどのような意味を持つのでしょうか?
なぜ、自分に自信を持つために失敗体験が重要なのか?
それは、自分に自信を持てない人の意識・行動を支配しているのが
「失敗したくない」
という恐怖だからです。
・傷つきたくない
・嫌われたくない
・他人に迷惑をかけたくない(白い目で見られるから)
こういう「失敗が怖い・失敗したらどうしよう」という恐怖心が非常に強いが故に、自信を持った行動が出来ないのです。
だから、完璧に出来ると確信している事以外はやりたくない。
だから結局、何も出来ないのです。
「失敗しても大丈夫」という経験が自信を生む
自分に自信を持っている人は、失敗を恐れないのです。
起業家、アスリート、アーティストなどなど、世の中で成功している人たちは「成功」ばかりがクローズアップされますが、人知れずに泣いた失敗体験も数え切れないほどあるはずです。
お笑い芸人は「1ウケるために100スベっている」と言われます。
チャラ男がモテるのは、彼らが振られることを恐れないからです。
女性から相手にされず、こっぴどく振られる経験を何度も繰り返しているからこそ「振られたって大した事ない」と知っているのです。
だから、傷つくことを恐れているモジモジ君達を尻目に、いい女をかっさらっていってしまうのです。
失敗できないから、失敗に慣れない
だから、いつまでも失敗を恐れ続けるのです。
失敗を恐れる人たちが生み出す悪循環
失敗を恐れて挑戦から逃げる事は、単なる個人的な問題ではありません。
このような人たちが社会で多数派になると、恐ろしい悪循環が生まれてきます。
こういう人たちは心の中で、リスクを覚悟で大胆な挑戦をする人たちは、そのリスクを軽視した「報い」を受けねばならないと考えています。
このため、もし挑戦に失敗した人がいたら、寄ってたかって袋叩きにします。
このとき使われる常套句が「自己責任」です。
自分はリスクを恐れて色々なことを押し殺しているのに、そのリスクを犯して失敗したような人たちが社会から救われるとしたら、我慢している自分がバカみたいだからです。
そして、社会のこういう風潮を知っているからこそ、ますます「失敗」が出来なくなっていくのです。
現代日本のじわじわと萎んでいくような停滞感は、このような「自分に自信が持てない人」が生み出す悪循環の影響もあると思います。
失敗を責めるより、挑戦を讃えよう
自分に自信が持てない人は、失敗を恐れるから挑戦が出来ない。
それが積み重なると、挑戦する他人を妬ましく思い、失敗を望むようにさえなります。
これは個人だけではなく、社会全体の問題です。
今まで傷つくことを恐れるあまり挑戦ができなかった人にとっては、いきなり「当たって砕けて失敗しろ」というのはハードルが高いかも知れません。
「失敗したって怖くない」という確信こそが、自信そのものだからです。
自分に自信を持てる人になりたい
その第一歩は、まず「他人の失敗」を認める事からはじめてはどうでしょうか?
他人の失敗というのは、単なる他人の自爆だけとは限りません。
場合によっては、自分が迷惑を被るかも知れません。
しかし、誰だって最初から人に迷惑をかけようと思っている訳ではありません。
望まない失敗によって、結果的に迷惑がかかってしまったのです。
それを許せる人になりましょう。
「許せることは強さの証」とガンジーも言っています。
失敗を責めるより、挑戦を讃えよう
誰かの失敗を見たとき、この言葉を思い出してみてください。
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