「あなたは理想が高すぎる」
友達などに恋愛相談をすると、決まってこう言われる人が少なくないようです。
異性からアプローチされたとしても、それで付き合ったとしても、すぐに相手に不満を持ってしまい関係が続かない。
せっかく自分を好きになってくれた異性が、自分にとっての理想の人でないから、好きになれない。
こういう事を繰り返していると、他人からは「理想が高すぎる」という風に見えます。
・人を減点方式で見ている
・付き合ってみたら好きになれるかも知れないじゃない
こんな風に言われたことある方、多いんじゃないでしょうか?
確かに、この悩みは「異性に対する理想が高い」というように見えます。
では、こういう悩みを持っている人は、本当に理想通りの人が現れたら満足なんでしょうか?
つまり、自分が恋愛できないのは「理想的ではない相手の問題」なんでしょうか?
ちょっと違う気がします。
実はこの悩みにも、隠れ蛙化現象が潜んでいるようです。
今日はこの点について考えてみましょう。
目次
理想が高い?実は面倒くさいだけでは?
私はこれまでに、冒頭で紹介した「理想が高すぎる」と言われる悩みを持った人(特に女性が多い)を何人か見てきました。
彼女たちは、どちらかといえば美人の部類で、趣味や仕事も充実しており、確実にモテる女性たちです。
その一方で、なかなか恋人が出来ない、出来てもすぐに別れてしまう。
その理由は、理想が高すぎるから
でも、彼女たちをよくよく見ていると、実のところ「恋愛したくないんじゃないか?」と思わずにはいられません。
もちろん彼女たちは、口では「彼氏が欲しい」「いずれは結婚したい」と言います。
しかし、口ではそういうものの、実は内心では、本人も気づいていない無意識下では、恋愛や結婚を「面倒くさい」と思ってしまっているのだと思います。
恋愛は、それまで別々の人生を歩んできた二人が、本気で向き合い、愛し合い、時にはぶつかり合う行為です。
面倒くさくないはずがないんです。
本来的に、恋愛は面倒くさいものです。
・仕事帰りで疲れていてもLINEしないといけない
・将来的には結婚を考えなければいけない
・金銭面、家族計画、親戚づきあいetc…
これらは、はっきり言って「面倒くさい」です。
この面倒くさい事から、逃げたくなってしまっているのではないか?
相手に嫌なところがあるから付き合いたくない
のではなく、
付き合いたくないから嫌なところを探している
のでは無いでしょうか?
こう考えれば、
「相手を減点方式で見ている」
というのもうなずけます。
婚活女子も例外ではない
「理想が高すぎる」のは、実は「面倒くさい事から逃げている」というのは、実は婚活に励む女性にも多く見られます。
婚活パーティーや結婚相談所にお金を払って婚活しているのだから、結婚したがっているのは言うまでもありません。
そんな自分を正当化するために、無意識的に相手の嫌なところを探しているではないか?
これが「理想が高すぎる」の本質ではないかと思います。
理想の人など最初からいない
「理想が高すぎる」と言われる人は、口では「彼氏が欲しい」と言いながら、無意識下では恋愛に伴う「面倒くさい」から逃げようとしています。
ですから、
「どういう人が理想なの?」
は無意味な質問です。
「理想の人」など、最初からいないからです。
自分に迫ってくる実在する異性を拒絶するための口実として、架空の「理想の人」を作り上げているだけだからです。
この状態を脱出できなければ、いい恋愛をすることは永遠に無理でしょう。
今のライフスタイルを変える勇気を持とう
人間は、大人になればなるほど新しいことにチャレンジできなくなります。
変化を嫌がり、日常のホメオスタシスに従って、安定した生活に安心するようになります。
恋人という存在ができれば、その安定した生活は少なからず変化しなければいけなくなります。
「結婚したい」
と思っているのであれば、まずやるべきは「今のライフスタイル」を変える、打ち破る勇気と覚悟を持つことでしょう。
「干渉しない人がいい」
「寛容な人がいい」
「ありのままを受け入れてくれる人がいい」
しかし、その彼と関係が進み、彼との時間の中で、あなた自身に「彼のために私が変わろう」という気持ちが芽生えない限り、あなたはいつか彼の悪いところを探し始めるでしょう。
幸せな恋愛をしたければ、まず自分が変わる勇気を持つこと。
あなたが彼のために「変わる」ことが出来たら、その彼は「理想の人」に変わることでしょう。
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