恋愛はしてみたいけど、好きな人が出来ない
好かれるのは嬉しいけど、付き合うのは疲れて嫌になる
付き合って最初は楽しいけど、会うことやLINEが面倒になってきて別れてしまう。
デートのたびにお洒落してお化粧することが、どうしようもなく面倒くさくなる。
「人を好きなれない」という悩みは、思いの外深いもの。
エーリッヒ・フロムの名著『愛するということ』の中でも、
と、好きな人が出来ない、恋愛に興味を持てない悩みの大きさが示されています。
どうして、あなたは好きな人が出来ないのか?
好きな人が出来ても、その人と恋愛関係になることに興味が持てないのか?
蛙化現象の原因でもある「ナルシシズム」という点から、解説していきます。
目次
好きになることを邪魔する ナルシシズム
好きな人が出来ない、恋愛に興味を持てない、告白してくれた人を好きになれない
こういった悩みの多くが、自分の中にある「ナルシシズム」に起因しています。
「自分が可愛い」というと誤解を生じますが、実はナルシシズムは表面上は「自分に自信が無い」「自分の事が嫌い」という人でも、強く持ち合わせています。
自分が嫌いだからこそ、他人に深入りされたくない、他人に興味を示されたくない。
だから他人の好意を拒絶してしまったり、そもそも他人に興味を持てなかったり。
このように「自分を守るためなら他人を傷つけてしまえること」が、ナルシシズムであると言えます。
人はだれでも多少のナルシシズムを持っているものですが、恋愛に悩みを抱える人の多くは、このナルシシズムが人よりも強い傾向があります。
ナルシシズムが強い人は「与える」事が出来ない
ナルシシズム(自己愛)は、自分を守ろうとする歪んだ愛です。
つまり、他人に対して「与える」という事が出来ないのです。
これが「好きな人が出来ない」「人を好きなれない」「恋愛に興味を持てない」ことの根本的な原因です。
自分の時間を、自分の手間を、自分の人生を他人に与えて、他人を幸せにするという事ができないのです。
しかし、自分を与えて他人を幸せにすることに、何のメリットがあるのか?
どうしてそんな事をしなければならないのか?
こういう疑問も湧いてきますよね。
他人を幸せにする事が自分の喜びになるのがいい恋愛
世の中の、幸せな恋愛をしている人たちは、みな「与える」事ができるようになった人たちです。
なぜ他人の幸せが自分の喜びなのか?
それは、自分の力で他人を幸せに出来ることを実感することが、人間にとって究極の承認欲求だからです。
自分の力で他人が喜んでくれることに、大きな喜びがあるのです。
恋愛に興味を持てないと悩んでいるあなたも、実はこの事にうすうす気づいているのでは無いでしょうか?
だからこそ、好きな人が出来ない事に悩んでいるのは?
しかしそれ以上に、自分は人を愛せない、幸せに出来ないということの方が、大きな無力感や虚無感に絶え間なく襲われる事になるから、悩みも深くなるのです。
趣味や仕事が充実していればそれでも良いが…
人は、自分の力で他人を喜ばせ、幸せにすることが出来たとき、大きな達成感や幸福感、自己肯定感を感じることが出来ます。
趣味の活動や仕事において、同じような自己肯定感を感じることが出来るのなら、それは十分幸せな事です。
仕事や趣味が充実しているために、恋愛に興味がわかないというのなら、それは悪いことではありません。
しかし、もし恋愛の幸せも実感してみたいと思うのであれば、この記事の内容を思い出して、他人に「与える側」になることを意識してみてください。
自分の頑張りで相手が喜んでくれることに幸せを感じられる人ほど、恋愛によってどんどん綺麗になり、どんどん成長していくものですよ。
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